準強制わいせつ:元教諭、起訴内容を否認−−初公判 /秋田
毎日新聞 2012年6月14日(木)11時55分配信
県北部の高校で女子運動部員4人にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われている元高校教諭、袴田智毅被告(39)の初公判が13日、秋田地裁(福士利博裁判長)であった。袴田被告は起訴内容をほぼ否認し、弁護側は無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、部員は被告の指示に従わなければ指導を受けられなくなると考えていたと指摘。部の遠征で県外に宿泊した際、布団に入って被害者を抱きしめ、抵抗できないのに乗じて体を触るなどしたとした。
また、同被告は逮捕後、被害者側に示談を申し入れたが、拒否されると一転して容疑を否認。「起訴されたくなかったから示談を申し入れた」とも供述しており、「各犯行が極めて悪質で自己保身に汲々(きゅうきゅう)としており、反省が皆無」と指摘した。
袴田被告は7件の起訴内容について「(相手が)逆らえない状態に乗じたという認識はない」とし、案件によっては行為そのものを否認した。【田原翔一】
6月14日朝刊