いじめ:米子の女子中生、被害届 付き添いの祖母ら、学校へ5点の要望 /鳥取

いじめ:米子の女子中生、被害届 付き添いの祖母ら、学校へ5点の要望 /鳥取
毎日新聞 2012年9月4日(火)12時53分配信

 米子市に住む市立中3年の女子生徒(14)が中学1年からいじめを受けていた問題で、女子生徒は3日午後、米子署に被害届を提出し、受理された。
 付き添った祖母(63)によると、被害届には、いじめた同級生として男子生徒4人の名前を記載したという。昨年9月下旬に女子生徒のげた箱に「死ね」などの暴言が書かれた手紙が入っていたことなど、今まで受けたいじめを届け出たという。
 女子生徒は被害届を提出後、「1日も早くいじめている子が変わって、いじめが収まることを願っています」と訴えた。
 祖母は同日午前、全国いじめ被害者の会の大沢秀明代表と女子生徒の中学を訪ね、「2学期から安全な生活の保証」など5点を口頭で要望した。要望は他に、▽(いじめの相手と訴えている複数の)男子生徒を近づけない▽トイレへは女子生徒の付き添いを▽いじめた側も救うこと−−など。
 午後から記者会見した中学の男性校長は「親身に対応してきたので、被害届に発展して残念だ」などと心情を語った。校長は、女子生徒が下駄箱に入れられたという紙片4点のコピーを公開。紙片には「死ね」「消えろ」「キモイ」「ブス」と書かれていた。校長は「いじめと確認したのはこの1件だけ」と説明し、女子生徒が1年から現在までいじめを受けていたとする訴えと隔たりをみせた。
 同市では、いじめによる被害届は先月10日に次いで2件目。土江良一・学校教育課長は「別々の事案であり、それぞれ真摯(しんし)に対応したい」と語った。【高嶋将之、小松原弘人】

9月4日朝刊

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