<東京・品川区>「いじめたら出席停止」積極的に運用

<東京・品川区>「いじめたら出席停止」積極的に運用
毎日新聞 2012年9月13日(木)20時48分配信

 東京都品川区教育委員会は、いじめの加害者を出席停止にする制度を積極的に運用する方針を明らかにした。浜野健区長は13日、記者会見で「まず制度を知ってもらうということが狙い。学校が対処できるすべがあることを周知し、いじめの抑止力にしようということ」と述べた。

 出席停止制度は学校教育法で、学校の秩序維持と他の児童・生徒の義務教育を受ける権利を保障するために、問題のある児童・生徒の出席停止を命じることができると定められている。区教委は今月上旬、教職員約1200人を集めて研修会を開き、出席停止の手順を「いじめ防止に関する手引書」にまとめ、教員らに説明。今後、児童・生徒や保護者にも周知するという。

 ただし、出席停止にした子供の教育問題などを理由に学校側が適用をためらうことが多く、これまで区内に適用例はないという。

 積極運用には疑問の声もある。文部科学省OBの寺脇研・京都造形芸術大教授(60)は「出席停止は何の意味もない。区が対応をアピールしたいだけという印象だ。子供は学校だけでなく家庭や社会で育てるもので、地域の人と学校の交流を盛んにして目を行き届かせたり、さまざまな価値観を得られるようにした方がいい」と指摘する。【斎藤有香】

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