不適切事務処理:沼田高校職員が 広島市教委発表 /広島
毎日新聞 2012年10月12日(金)15時18分配信
広島市教委は11日、市立沼田高校(安佐南区)の40代男性職員が、08〜09年度にあった授業料減免申請40件を放置するなど、不適切な処理を繰り返していたと発表した。減免申請のうち15件計約130万円は、実際に減免されていた可能性があり、保護者へ返金するいう。着服はなかったとしている。
. 職員は07年度から同高勤務。08〜10年度、授業料や学校納付金の徴収、減免、滞納整理の担当だった。高校授業料無償化前の08〜09年度、保護者からの減免申請を処理せず、減免対象の可能性のある保護者に、納入分の授業料を自腹で返したこともあったという。
生徒が受験しなかった模擬試験料など、保護者に返すべき納入金を事務室内の金庫に放置したり、事務処理の遅れで10年度の修学旅行費(約133万円)を自分の金で充当していたことも発覚した。
市教委によると、昨年7月、業務を引き継いだ別の職員が不明瞭な事務処理に気付いた。08〜09年度は同僚の病気休職などで、この職員に作業が集中する状況もあった。「大変申し訳ない。迷惑をかけた」と話しているという。【寺岡俊】
10月12日朝刊