中学教諭の傷害:重傷を負った男子生徒が人権救済を申し立て 「市教委発表に誤り」 /鳥取

中学教諭の傷害:重傷を負った男子生徒が人権救済を申し立て 「市教委発表に誤り」 /鳥取
毎日新聞 2012年10月19日 地方版

 鳥取市立気高中学校の男性教諭(55)がサッカー部の部活動の指導中に、部員の男子生徒(14)に重傷を負わせた問題で、男子生徒が18日、同市教委のマスコミへの発表内容に誤りがあったとして、弁護士を通じて県弁護士会に人権救済を申し立てた。

 市教委は5日の記者会見で、「興奮状態にあった生徒を落ち着かせるため、教諭が生徒の足を引っかけた」と説明したが、男子生徒は申し立て書で「興奮状態にあったのは教諭で、足を引っかける前にも腰を蹴ってきた」と反論。また、市教委の報道発表は「事実とは異なり、重大な事実を隠しているとしか思えない。重大な人権侵害行為だ」として、同市教委に謝罪を求めている。

 市教委事務局は「生徒が教諭に蹴られたという話は聞いていたが、教諭は『蹴っていない』と話しており、結果的に教諭の言うことを事実として認定した」と話している。【加藤結花】

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