いじめ問題:水戸で研修会 茨城大大学院の金丸准教授講話、真の予防教育は「自己肯定感」向上 /茨城

いじめ問題:水戸で研修会 茨城大大学院の金丸准教授講話、真の予防教育は「自己肯定感」向上 /茨城
毎日新聞 2012年10月23日(火)11時27分配信

 ◇小中学校教務主任200人参加
. いじめ問題を解消しようと、県水戸教育事務所管内の小中学校の教務主任を対象とした研修会が22日、水戸市柵町の水戸合同庁舎で行われた。臨床心理士でスクールカウンセラーとしても活躍する茨城大学大学院の金丸隆太准教授が講話。いじめ予防教育の重要性を指摘し、「真のいじめ予防教育は『自己肯定感』の向上だ」と訴えた。
 研修会には、学校の年間計画などを作る教務主任約200人が参加した。金丸准教授は講話で「いじめは社会問題で、学校だけで背負うものではない」と強調。「家庭と足並みをそろえた対策を練らない限り、大きな効果は得られない」と訴えた。
 その上で、いじめ予防の事例として▽いじめ防止週間の設定▽保護者対象のアンケート▽第二の保健室としての図書館の利用−−などを紹介した。また、金丸准教授は「人に認められていないという思いがいじめの加害者と被害者、傍観者をつくる」と指摘。「個性を認め、誰もが活躍できる学校を作ることが重要だ」と述べた。
 いじめが起きてしまった時の対応については「教員同席の下、子どもだけでなく、保護者も交えた話し合いが複数回必要だ」と話した。【鈴木敬子】
10月23日朝刊

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