天童・中1死亡「いじめがあった」 市教委調査、多くの生徒回答

天童・中1死亡「いじめがあった」 市教委調査、多くの生徒回答
山形新聞 2014年1月17日(金)8時12分配信

 天童市南小畑5丁目のJR奥羽本線で7日、市内の中学1年の女子生徒(12)が山形新幹線つばさにはねられ死亡した事故に関連し、市教育委員会は16日、女子生徒が通う学校が全校生を対象に行ったアンケートで、多くの生徒が女子生徒はいじめを受けていたと回答したことを明らかにした。市教委は「いじめがあったとの前提でさらに調査を進める」とした。

 市教委によると、アンケートは無記名、記述式で行い、生徒約530人から回答を得た。このうち、いじめを見たり、聞いたりしたとする回答が多くあったという。いじめの内容は「事実確認が取れていない」とし、公表は避けたが、暴行や傷害などの内容ではないとした。

 市教委はこれまで、学校が定期的に行っている調査でいじめは確認されていないとしてきたが、今回の結果を受け「これまでの調査で分からなかったのは残念」と述べた。今後、教職員を対象にしたアンケートも実施する。関係者によると、学校では生徒を対象に面談による個別の聞き取り調査も一部で始めているという。

 女子生徒の両親に対しては同日夜、市教委と校長が内容を説明した。両親は深くショックを受けた様子で「第三者委員会を設けて事実を究明してほしい」と述べ、「いじめがあったことも公表してほしい」と要望したという。

 市教委は16日、第三者委員会の設置に向け、県内の弁護士、学識経験者ら4人を選出し、構成メンバーについて両親に了承を求めたが、両親は「持ち帰って考えたい」としたため、同意が得られ次第、設置する方針。

 市教委などによると、女子生徒の自宅からは事故後、学校でいじめを受けていたとの内容を記したノートが見つかっている。

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