公立高人事、選挙で決める? 教委が中止指導 神戸
神戸新聞NEXT 2014年4月17日(木)19時35分配信
学校内の人事決定に際し、一般教諭による選挙が行われていたとして、神戸市教育委員会は17日、市立高校5校の校長に今後の中止を口頭で指導した。学校教育法は「校長は校務をつかさどる」と規定しており、市教委は「現場の意見集約が目的だったが、校長の権限侵害という誤解を招きかねないと判断した」と説明している。
市教委によると、選挙を行っていたのは、葺合▽神港▽兵庫商▽摩耶兵庫▽楠‐の5校。ほかの市立高校や小・中・特別支援学校では確認されなかった。
各校で慣例的に続いていたとみられ、人事異動の内示が出る3月末、新年度の生徒指導や学年主任などのポストを投票で決めて校長に報告していた。市教委は「任命するのは校長であり、選挙結果はあくまで参考情報だった」としている。
一方、西宮市でも同日、西宮、西宮東の市立2高校で学年主任などを決める際、教職員を対象に推薦投票を実施していたことが判明。両校とも「人選の参考の一つで、校長が最終決定するのが大前提。法律上の問題はない」などとしている。
(小川 晶、斉藤絵美)