「教諭体罰で登校困難に」 浜松の市立中元生徒が損賠提訴
@S[アットエス] by 静岡新聞 2014年4月29日(火)7時50分配信
昨年6月、男性教諭から体罰を受けてけがをし、精神的なショックで登校が困難になったとして、当時浜松市の市立中の3年生だった少年(15)と両親が、教諭と市に300万円の損害賠償を求める訴訟を28日までに、静岡地裁浜松支部に起こした。
訴状などによると、昨年6月、学年副主任だった男性教諭に両肩をたたかれるなどして3週間のけがをした。さらに「調子づいているんじゃねえ」「先生の悪口とかノートに書きやがって」などの暴言を浴びせられたため、登校できなくなったとしている。
原告側によると、少年は不登校だったが、3年に進級してから学校に慣れるための特別教室に通い、昇降口の清掃や窓拭きなど校務作業の手伝いをしていた。少年が「毎日同じ作業を指示される」として父親らに不満を漏らした直後、教諭から体罰を受けたという。
少年は男子生徒の幼なじみで、原告側は「同級生がいじめを苦に自殺したことが登校できなくなった当初の理由。登校を再開したのに、発達支援教育の理解が学校側になかった」と主張している。
市教委は「訴状は届いている。内容をしっかり確認して対応していく」としている。