青森女子高校生自殺 第3者機関「いじめが直接的な原因でない」

青森女子高校生自殺 第3者機関「いじめが直接的な原因でない」
FNN 2014/12/24 01:36

2014年7月に自殺した青森県の女子高校生をめぐり、第3者機関は23日、いじめが自殺の直接的な原因ではなかったと結論づけた。
残されたノートに記された、「存在自体がうざい」などの言葉。
いじめによる自殺の可能性を訴えていた両親は、無念の胸中を明らかにした。
自殺した女性生徒のノートには、「小さいいやがらせは続き、全て自分が悪いとせめる」、「迷惑かけないようにと1人になる。今も1人登校」などとつづられていた。
自殺した17歳の女子生徒が、2013年に記した1冊のノート。
そこには、無料通話アプリ「LINE」で、「存在自体がうざい」、「被害者ぶんないで」などと、友人から書き込みがあったことを示唆する記述があった。
青森県八戸北高校2年の女子生徒は、2014年7月4日、学校から行方不明になり、その4日後、八戸沖3kmのところで、遺体で発見された。
自殺した女子生徒の母親は「わたしは、いじめがなかったら、娘は死ななかったと思います」と述べた。
自殺はいじめが原因だったのか。
調査を進めてきた青森県の第3者機関による報告書が、23日、教育委員会に提出された。
報告書は、女子生徒に対するLINE上での悪口などについて、いじめと認定。
一方で、「いじめには顕著な悪質性は認められない」と判断した。
そして、自殺との因果関係については、「いじめられたから自殺したと考えるのは、むしろ、本生徒の17年の人生を正当に評価していないと考えられる。本生徒は、もっと多くの困難と必死に闘っていた」としている。
女子生徒が、重い摂食障害や学業への不安を抱えていたことなどを挙げ、いじめが自殺の直接的な原因ではなく、複合的な要因が重なったためと結論づけた。
この結果に、自殺した女子生徒の父親は、「複合的っていうのも、全てはやっぱりその、いじめが発端となって出てきているものなので。(自殺に)関連づけてないっていうのが、一番、納得いかない部分かなっていうふうに感じました」と話した。
自殺した女子生徒の母親は「娘にとって、いじめよりつらい困難は、なかったって、こちらは思います」と話した。
一方、午後7時半すぎ、自殺していた女子生徒が通っていた学校の校長は、「(第3者機関は)専門家としての判断をされていますので、そういう意味でわれわれは、真摯(しんし)に受け止める必要があると思っています」と話した。
自殺した女子生徒の両親は、今回の報告書を不服とし、異議申し立てを行う方針を明らかにしている。

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