組み体操、タワー・ピラミッド禁止 大阪市教委「重大事故の危険」
産経新聞 2016年2月10日 7時55分配信
大阪市教育委員会は9日、市立の小中高校の運動会などで実施してきた組み体操の技のうち、肩の上に立って円塔を作る「タワー」と四つんばいの姿勢で積み重なる「ピラミッド」について、「落下や重量によって重大事故に至る危険性がある」として、平成28年度から全面禁止することを決めた。
文部科学省によると、自治体がタワーやピラミッドを禁止するのは全国初。
昨年9月、タワーは3段、ピラミッドは5段までとする高さ制限を導入したが、その後も運動会や練習中に重傷事故が相次いだ。タワーでの骨折は4件、ピラミッドは3件に上った。
また、危険度が比較的低いとされてきた「倒立」や「サボテン」などの技でも、昨秋、骨折だけで33件の事故が発生しており、市教委は今後、組み体操そのものの実施の可否についても検討するという。