韓国障害者施設で暴行・セクハラ、元教師ら8人を告発
朝鮮日報 2016/06/29 10:08
韓国の国家人権委員会は28日までに、首都圏・京畿道の障害者リハビリ施設で入居者たちに常習的に暴行を加え、セクハラ行為を行っていたとして、施設の教師と元教師計8人を検察に告発した。人権委は障害者団体の情報提供を受け、昨年9月からこの施設に対し職権調査を行ってきた。
人権委によると、この施設では過去5年間に少なくとも20件以上の暴行事件が発生した。施設の教師らは「訓育」「行動矯正」といった名目で夜に障害者たちを地下室などに集め、角材、プラスチックの定規、鉄パイプなどで暴行した。また、チーム長を務めていた教師は、一部の障害者の尻に足の指を入れるというセクハラ行為を数十回繰り返したとされる。施設側は暴行による負傷を「転倒によるけが」などとして処理し、セクハラの被害者を懐柔するなど、組織的に犯行を隠ぺいしていたことも分かった。
調査の時点で、暴行やセクハラ行為に関与した8人のうち7人はすでに教師を辞めていた。8人のほとんどは暴行を否定したが、人権委は入居する障害者の供述や録音記録、病院の診療記録などを基に暴行の事実を突き止めた。同委員会は京畿道知事に対しても、施設長交代などの行政措置を取るよう勧告した。
ユン・ヒョンジュン記者