川越市 中学生いじめ訴訟 和解成立 (埼玉県)

川越市 中学生いじめ訴訟 和解成立 (埼玉県)
テレ玉 2017/7/10(月) 22:38配信

2012年に中学校の同級生から暴行を受け、意識不明となった少年と母親が、川越市や同級生を相手取り損害賠償を求めていた裁判で、10日、和解が成立しました。

この裁判は2012年1月、当時中学2年生だった少年が川越市内の公園で同級生3人から暴行を受けて意識不明となったとして、少年と母親が川越市と加害者に対して慰謝料などおよそ3億9000万円の損害賠償を求めたものです。少年は事件から5年経った今も人工呼吸器をつけ意識不明の状態です。

一審のさいたま地裁は市と加害者側におよそ1億4800万円を支払うよう命じ、また、ことし4月に行われた控訴審では、東京高裁が両者に和解を勧告していました。

そして10日午前、市側が慰謝料およそ1億9700万円を被害者側に支払い、正式に和解が成立しました。

川合善明市長は「市は責任の重さを真摯に受け止め、いじめや暴力のない社会の実現に向けて努力していきたい」と話しました。また、新保正俊教育長は「研修の制度を充実させるなどして教職員の意識の改善を行い、いじめへの初期対応と組織的対応を徹底していきたい」と述べました。

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