カラ出張で1100万円=京大、架空請求の助教解雇
時事通信 2017/7/25(火) 21:14配信
京都大は25日、防災研究所(京都府宇治市)の浜口俊雄助教(49)が架空の出張旅費を請求し、研究費1110万円を不正取得していたとして、同日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。
浜口助教はカラ出張を認め、返済する意思を示しているという。京大は京都府警に告訴する方向で検討している。
京大によると、浜口助教は2007年12月〜16年1月、少なくとも153回のカラ出張を繰り返した。いずれも、領収書が不要な新幹線など鉄道を利用したとする申請書類を作成していた。
大学側の調査に対し、物品購入の請求手続きが煩雑なため、旅費として請求した現金で研究用のパソコンや書籍などを購入したと説明。私的流用は否定しているという。
これに対し大学側は、パソコンなどの領収書が保存されておらず、生活費と同じ口座で管理されていたことから、流用があったと判断した。