わいせつ投稿後に酒気帯び運転の教諭免職 滋賀県教委
京都新聞 2017/9/15(金) 22:36配信
滋賀県教育委員会は15日、わいせつ電磁的記録媒体陳列などの罪で罰金の略式命令を受けたほか、酒気帯び運転などの道交法違反容疑でも書類送検された日野高の横江勇治教諭(31)を懲戒免職処分とした。顧問をしていた女子サッカー部員の名簿を紛失した国際情報高の男性教諭(48)は戒告処分にした。
県教委によると、横江教諭は2月12日、自身の下半身を撮影したわいせつ動画を会員制交流サイト(SNS)のツイッターに投稿して不特定多数が閲覧可能な状態にしたほか、3月23日には東近江市内の公園に家庭ごみ約3キロを投棄。わいせつ電磁的記録媒体陳列と廃棄物処理法違反の罪で略式起訴され、8月1日に甲賀簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。6月12日には、大阪市内で酒気帯び状態で乗用車を運転。男性会社員の車に追突、逃げた疑いで大阪府警に書類送検された。
国際情報高の男性教諭は7月19日、出勤途中で2016年度の部員35人の名前や携帯電話番号などを記した名簿を紛失。名簿持ち出しの校長許可も受けていなかった。
本年度に県教委が懲戒処分したのは計3人となった。他にも名誉毀損(きそん)容疑で高校教諭が逮捕される事案が発生するなどしていることから、県教委は15日、県立学校全校の校長宛てに、教職員の不祥事防止に向けた職場研修を今月中に実施するよう求める通知を出した。
大阪府警東淀川署は16日、飲酒運転で当て逃げをしたとして道交法違反(酒気帯び、事故不申告など)の疑いで滋賀県立日野高校の男性教諭(31)=同県湖南市柑子袋=を書類送検した。この教諭は7月にもわいせつ動画の投稿などで書類送検されており、「飲酒運転が発覚したら、辞職しなければならないと思い逃げた」と容疑を認めている。
送検容疑は6月12日午後2時40分ごろ、酒気を帯びた状態で乗用車を運転し、大阪市東淀川区東淡路1丁目の府道で、信号待ちをしていた40代の男性会社員の車に追突し、逃げた疑い。男性にけがはなかった。
滋賀県警東近江署は6日、わいせつ電磁的記録媒体陳列と廃棄物処理法違反の疑いで、滋賀県日野町の日野高教諭の男性(31)=湖南市柑子袋=を書類送検した。
書類送検容疑は、今年2月12日、携帯電話から会員制交流サイト(SNS)のツイッターに男性の下半身が映ったわいせつ動画を投稿し、不特定多数が閲覧可能な状態にした疑い。また3月23日、東近江市内の公園に家庭ごみ約3キロを投棄した疑い。
同署によると、市民から不法投棄の通報があり、捜査の過程でわいせつ動画の投稿が発覚した。男性教諭は両容疑を認めているという。
県教育委員会によると、投棄されたごみの中には指導する部活動の大会プログラムや氏名などが書かれた大会申込用紙13枚が含まれていた。県教委は「捜査の状況を注視しながら、厳正に対処したい」としている。