群大教授が2000万円超不正流用、停職2カ月
産経新聞 2017/12/9(土) 7:55配信
群馬大学は8日、大学院医学系研究科の荒川浩一教授(60)=小児科学=が研究を業務委託する際、物品購入費と偽って大学に補助金など2千万円超を不正請求、流用していたと発表した。
同大は7日付で教授を停職2カ月の懲戒処分にした。私的流用や業者への利益供与はなかったという。
同大によると、荒川教授は平成20年度から、県内業者を通じて研究の分析や解析を外部委託した。補助金は業務委託費として請求すれば問題はなかったが、業務委託費として使用できないと勘違いしていた。
23年度から28年度にかけ、フラスコや試薬などの物品購入費として、県内業者に納品書を作成させ、大学に請求。額は合計で2002万円に上り、全て業務委託費に使ったという。
同大は「コンプライアンス意識の欠如、モラルの低さが要因」とし、意識低下を防ぐための説明会などを行うという。県内業者についても、一定期間の取引を停止する。
荒川教授が自ら申告して問題が発覚。外部識者も含めた委員会を設置し、今年1月から11月まで調査していた。