小学校教頭が飲酒運転 千葉県教委「厳正対処」 市原署摘発
千葉日報オンライン 2018/4/14(土) 11:36配信
市原市教委は13日、市立若葉小学校(同市五井)の50代の男性教頭が、市内で飲酒運転し、市原署に道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発されたと発表した。教頭は交通切符(赤切符)を交付され、現在は自宅待機中。同校は新年度早々、校長の補佐役が不在となる異例の事態に陥り、関係者の間には動揺が広がっている。
市教委学校教育課などによると、教頭は6日午後6時ごろから、市内の居酒屋で、職場の有志と飲酒した。帰りは運転代行を利用する考えだったが、実際は自家用車で蛇行運転しながら帰宅。同11時50分ごろ、同市能満の路上で市原署員の職務質問を受け、飲酒運転が発覚した。
教頭は赤切符を交付され、7日に校長へ事実関係を報告。9日から自宅待機し、10日の入学式も欠席した。反省の態度を示しているが、当時の記憶は定かでなく、飲酒運転の経緯について「気付いたら運転していた」と説明しているという。
同校では12日夜、保護者説明会があり、不安げな表情を浮かべた親子連れが続々と会場入り。同校は「保護者向けの説明会」「校長が別件対応中」として千葉日報社の取材には応じず、同課も13日、「学校と保護者の関係」と説明会の詳細を明らかにしなかった。
今回の不祥事を受け、市教委は市立小中学校のトップを集めた臨時校長会で、綱紀粛正を図るよう要請。今後について「校内研修なども含め、指導の徹底を図る」とした。千葉県教委は7日に市教委から報告を受けたといい、「厳正に対処する」と処分を検討している。