高2死亡、群馬県教委が第三者委設置へ いじめ調査 学校側、遺族に中間報告
産経新聞 2019/3/13(水) 7:55配信
前橋市で2月、いじめを訴えるメモを残し、県立勢多農林高2年の伊藤有紀さん(17)が市内の踏切で電車にはねられ死亡した問題で、同校の福島実校長らが12日、有紀さん宅を訪れ、学校側が行った調査の中間報告をした。
有紀さんの父親は「これから調査をするの一点張りで、詳細な説明もなかった。担任の先生も来ていない。一応謝罪はあったが、本当に『すいません』という気持ちがある言葉だとは思えない」と学校への不信感をあらわにし、第三者委員会の設置を求めたことを明らかにした。
県教育委員会は遺族の意向を受け、第三者委を設置する方針。
有紀さんは学校でいじめがあったことをうかがわせる二十数枚のメモを残しており、メモの内容は高校の調査にも提供したという。
福島校長は説明後、報道陣に「いくつかの問題については、さらに詳細な状況を調査する必要があることが確認できた。作文や学級日誌など、悩みやいじめに関わるような記載などがないかも確認している」とコメントを読み上げた。県教委と両親によると、学校は教職員や生徒から聞き取りを進めている。