「いじめが自殺に大きな影響与えた」県いじめ再調査委が報告書提出 鹿児島
KTS鹿児島テレビ 2019/3/27(水) 18:16配信
公立高校の男子生徒だった田中拓海さんが自殺して、およそ4年半。
これまで協議を重ねてきた鹿児島県のいじめ再調査委員会は27日、「いじめが、拓海さんの自殺に大きな影響を与えた」とする報告書をとりまとめました。
この問題は2014年、県立高校1年生だった田中拓海さん(当時15)が自殺したことをめぐり、県のいじめ再調査委員会が調査を続けていたものです。
27日、再調査委員会は18回の会議を経て「拓海さんの自殺はクラス内でのいじめが大きく影響したもの」とする報告書をまとめ、三反園知事に提出しました。
再調査委員会ではすでに去年11月、スリッパを隠されるなどのいじめがあったと認定しています。
今回の報告書では拓海さんが対人関係に悩みうつに近い状態となっていたと推測されるほか、自殺の直前、学校を欠席しがちな拓海さんの異変に学校側が気づけなかったなど教師間での情報共有が不足していたことも指摘されています。
再調査委員会の甲木真哉委員長は「いじめを正しく認識すること」が再発防止になると強調しました。
報告を受けて三反園知事は、再調査委員会が遺族に寄り添いながら調査してくれたと評価した上で、今後、具体的な再発防止策を検討することを明らかにしました。
三反園知事「家族の思いは再発防止だと思う。全力で取り組んでいきたい」