授業中に教諭が体罰 他の生徒が動画撮影しSNSで公開 高崎商大附高 不適切指導で謹慎処分

授業中に教諭が体罰 他の生徒が動画撮影しSNSで公開 高崎商大附高 不適切指導で謹慎処分
上毛新聞 2019/11/2(土) 6:02配信

 群馬県の高崎商科大附属高(高崎市大橋町)で10月、40代の男性教諭が授業中に男子生徒に対し、座っていた椅子をつかんで引き倒すなどの体罰行為をしていたことが1日、分かった。学校側は事実関係を認め、「危険極まりない不適切な指導」として教諭を1週間の自宅謹慎処分とした。同校は教職員への指導を徹底し、再発防止に努める。

◎拳で額押し椅子ごと倒す

 学校関係者によると、体罰行為があったのは10月21日のスマートフォン(スマホ)のクラウドサービスを使った授業中。1年生の男子生徒が被害に遭った。

 教諭は右手で拳をつくり生徒の額を押し、机をたたいた。さらに座っていた椅子の脚を手で引っ張り、椅子ごと後ろに倒れさせた。生徒にけがはなく、現在も登校している。

 クラスメートがこの様子を撮影した動画がSNSに投稿され、不特定多数の人が一時閲覧できる状態になった。動画を閲覧した保護者は「完全な暴力行為だ。学校に子どもを預けている身としてはとても心配。憤りを感じる」と話した。

 教諭はこの授業の後、クラスの全生徒に謝罪。学校は同日に問題を把握し、その後、県学事法制課に報告した。31日にはクラスの保護者会を開き、謝罪した。

 同校によると、教諭は「行きすぎた行為をしてしまった。申し訳なかった」と反省しているという。教諭はこのクラスの担任を務めていたが、問題を受けて同校は担任を外した。

 上毛新聞の取材に、高橋洋一校長は「体罰行為はあってはならない。二度と繰り返さないよう教職員への指導を一層徹底していく」と述べた。

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