高校でスカート内盗撮、教員を懲戒免職 被害生徒「かなりの人数に」
下野新聞SOON 2019/11/13(水) 11:51配信
栃木県教委は12日、勤務する日光市の県立高で数年間にわたり、複数の女子生徒のスカート内を盗撮していたとして、同校の男性実習助手(42)を懲戒免職処分にしたと発表した。県教委は被害生徒数について「かなりの人数になるとみられる」としている。ただ、男性実習助手の氏名については「被害生徒と保護者の意向」などを理由に公表していない。
県教委によると、男性実習助手は2010年度に採用され、継続して同校に勤務していた。小型カメラを仕込んだ靴を生徒のスカート下に忍び込ませるなどの手口で、授業中や放課後に盗撮を繰り返していたという。
先月下旬、校内で左足の靴先を生徒のスカート下に入れるような男性実習助手の動きを別の生徒が発見し、学校に相談した。県教委や同校の調査に対し、男性実習助手は「興味本位だった。データはパソコンなどに保存していた」などと盗撮行為を認めた。現時点でデータの流出は確認されていないという。県警が県迷惑防止条例違反などの疑いで任意捜査を進めている。
実習助手は、実習の際に教諭を補佐する職位。この男性実習助手は教員免許を所持していたとみられるが、免許がなくても就くことができるという。
荒川政利(あらかわまさとし)県教育長は「本県学校教育に対する信頼を大きく損なうもので、痛恨の極み。被害に遭った生徒や保護者、そして県民の皆さまに心からおわび申し上げる」とのコメントを出した。