神戸市教委、東須磨小の全児童と卒業生に体罰調査 加害教員在籍の15年度以降、約千人対象

神戸市教委、東須磨小の全児童と卒業生に体罰調査 加害教員在籍の15年度以降、約千人対象
神戸新聞NEXT 2019/11/25(月) 22:18配信

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、加害教員4人が同小に着任し始めた2015年度以降の全児童、卒業生計約千人を対象に、教員からの体罰があったかどうか、市教育委員会が調査を進めていることが分かった。児童が一部の加害教員に体罰を受けたと訴えていることを踏まえた対応で、市教委は4人の懲戒処分を巡り、体罰の有無も含めて判断するとみられる。

 市教委は11月中旬、同小で4人に限らず教員から体罰があったかどうかを尋ねるアンケート用紙を、15年度以降に在籍した児童の保護者に送付。現時点で在校生から8〜9割、卒業生から7割程度の返信があったという。

 アンケート結果で児童が体罰を受けたり、目撃したりしたケースがあれば、市教委が保護者や教員に対して聞き取り調査を実施。事実関係を確認した上で処分するとしている。

 教員間暴行・暴言問題の加害教員を巡っては、このうち40代女性教員から児童1人が「あなたのことが嫌い」と言われたとし、別の児童は座っていたいすを後ろに引かれて頭を打ったなどと訴えている。

 教員間暴行・暴言問題は、弁護士でつくる調査委員会が関係者への聞き取りで事実の認定や原因の分析などを進め、年内をめどに市教委に報告書を提出する予定。(長谷部崇)

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