2つの部活の顧問、淑徳高の教諭が自殺…遺族側が違法長時間労働で労基署に申告
読売新聞オンライン 2019/12/19(木) 21:20配信
私立淑徳中学・高校(東京都板橋区)の男性教諭(当時32歳)が9月に自殺していたことがわかった。男性の遺族の代理人弁護士が19日、記者会見して明らかにした。
代理人によると、男性教諭は昨年4月から高校の物理と吹奏楽部の顧問を務め、周囲に部活動などの負担を訴えていたという。男性の自宅のパソコンには、今年6月の労働時間が260時間、7月は241時間とする勤務記録が残されていた。
遺族側は、同校が残業時間などを定めた労使協定(36協定)を結ばずに違法な長時間労働をさせていた可能性があるとして、池袋労働基準監督署に申告した。今後、労災申請も行うという。
同校を運営する大乗淑徳学園(板橋区)は「コメントは差し控えたい」としている。