飲酒運転で停職6カ月 和歌山市の中学教諭

飲酒運転で停職6カ月 和歌山市の中学教諭
紀伊民報 2019/12/21(土) 16:40配信

 和歌山県教育委員会は20日、飲酒運転をしたとして、和歌山市高積中学校の男性教諭(40)を停職6カ月の懲戒処分にした。県が本年度、飲酒運転根絶の条例を設けるなど、取り組みを強化している中での発生。県教委は同日付で県立学校長と市町村教育長宛てに通知を出し、飲酒運転防止の取り組み徹底を求めた。

 県教委によると、教諭は11月14日午後11時ごろから和歌山市内の飲食店で生ビールや焼酎などを飲んだ。2時間半後に店を出て自家用車を運転し、別の飲食店で食事。午前2時ごろに退店し、市内の自宅に向かって運転中、気分が悪くなったので、エンジンをかけたまま県道路肩に止めて眠り込んでいたところ、3時45分ごろ、通報を受けた警察官に職務質問され、酒気帯び運転で検挙された。

 教諭は「運転代行業者を依頼しようと思ったが、気分が悪くなり、少しでも早く帰ろうと思い、自家用車を運転した。生徒や保護者、職員、県民の期待や信頼を裏切る行為をしてしまい、本当に申し訳ない」と話しているという。

 県内交通死亡事故に占める飲酒運転の割合が2017年、17・1%(全国平均6・3%)と、全国最悪となったのを受け、県は飲酒運転根絶を目指し、罰則付きの条例を制定するなど、対策を強化している。

 県教委学校人事課の深野泰宏課長は「県民挙げて飲酒運転根絶に取り組んでいる中、児童生徒を指導すべき立場の教員がこのようなことを起こしたのは大変遺憾。お酒を伴う会合が多い時でもあり、さらに厳しく指導したい」と話した。

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