児相職員、宿直室を訪れた女子生徒にキス…宿直2人態勢に
読売新聞オンライン 2020/2/1(土) 20:23配信
米子児童相談所(鳥取県米子市)の男性非常勤職員(76)が宿直勤務中、女子生徒2人にわいせつ行為をしたとして解職された問題で、県は30日、同相談所の宿直を2人態勢に見直す方針を明らかにした。有識者で再発防止策もまとめるという。
男性職員は所内の一時保護所で入所児童の夜間の生活指導を担当。昨年7〜8月、宿直室に訪れた女子生徒にキスなどのわいせつ行為を行った。同12月には、米子簡裁から県青少年健全育成条例違反で罰金10万円の略式命令を受けている。
県は当面の改善策として、非常勤職員1人で担っていた宿直業務を正規職員との2人態勢に改め、4月には同相談所の人員を3人増やす。県中央児童相談所(鳥取市)と倉吉児童相談所(倉吉市)でも宿直態勢の見直しや増員を検討する。
また、今年度中にも弁護士や児童福祉の専門家らによる検証チームを設置し、問題の要因や再発防止策などを検討する。
この日の定例記者会見で、平井知事は「問題が起きたことは遺憾の極みだ。検証チームで抜本的な改善策を考えてもらう」と話した。