小学校講師が女児わいせつで5回目逮捕 それでも残る教壇復帰の可能性
デイリー新潮 2020/3/19(木) 5:57配信
再犯率が高いとされる性犯罪とはいえ、何しろ“5回”である。大阪府で複数の女児らにわいせつな行為などをした疑いで、小学校の講師が5度目の逮捕となった。しかし、驚くべきはこの容疑者が将来、教壇に立つ可能性が断たれたわけではないことだ。
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逮捕されたのは、大阪府守口市に住む山脇魁斗(かいと)容疑者(26)。同じく府内の門真市で小学校の講師として働いていた。
門真市の教育委員会の担当者によれば、
「講師になるには、教員免許が必要です。講師といえど、小学校の先生なので、すべての科目を担当し、担任も持つことになります」
容疑者も当然、教員免許を持っており、昨年4月からこの小学校で働いていた。
容疑者の近隣住民は、
「3兄弟の長男で、下の2人はやんちゃな風貌。長男の彼は真面目そうに見え、以前は別の小学校に勤めていたと聞いています」
最初に“御用”となったのは、働き始めて1年も経たない昨年12月のこと。
府警担当記者の解説。
「学校内の部屋に当時8歳の児童を呼び、寝かせた上で覆いかぶさって下半身を押し当てた強制わいせつの容疑でした。被害を訴えた親の通報により発覚。以降、勤務先の学校の別の女児に手を出したケースも含め、4回立て続けに逮捕されています。3月2日に5回目の逮捕がなされ、4日に保釈。路上の犯行ではないから大丈夫だろう、というのが保釈理由だと言われているそうですが……」
被害者の傷が癒える間もなく保釈するとは信じがたいが、加えて、再び教職に復帰する可能性も残されているのだという。
問題は文科省が運用する教員の“処分歴共有システム”にある。
事実を隠して…
児童に対しわいせつ行為などの罪を犯した場合、原則として懲戒免職となり、3年間は教員免許が自動的に失効する。その処分歴の情報を文科省は各自治体と共有しているのだが、3年を超えると、処分歴が開示されなくなるのだ。
文科省の教育人材政策課の担当者は、
「個人情報保護の観点から、3年を超えると情報は開示しません。3年間の失効期間の後、必要な大学の卒業証明書等を教育委員会に持っていけば、免許を再取得することができます」
例えば4年前にわいせつ行為で処分されたとしても、その事実を隠して、教壇に立つことは可能なのだ。
もっとも、逮捕後、禁錮刑以上に処されれば刑期プラス10年は免許が失効となるのだが、性犯罪被害に詳しい上谷さくら弁護士はこう指摘する。
「長期間にわたって免許を失効するような事案であっても、聴取が辛いなどの理由で被害者が被害届を取り下げることも多い。すると、起訴されず、3年間の失効だけで済む容疑者が出てきます。また、性犯罪者は養子縁組等で名前を変えることもあり、名前で検索しても過去の処分歴をチェックできないケースもあるのです」
被害者感情を尊重しているとは思えないこの制度。被害女児は一生のトラウマを抱える可能性がある。それよりも保護しなければいけない性犯罪者の個人情報とは何なのか。
「週刊新潮」2020年3月19日号 掲載
小学3年の女子児童に無理やりわいせつ行為をした疑いで逮捕された大阪府門真市立小学校の講師の男が、他の女子児童にもわいせつ行為をした疑いで再逮捕されました。
門真市立小学校の講師・山脇魁斗容疑者(26)は去年12月、校舎内で自らの下半身を、小学3年の女子児童に無理やり押し当てた疑いで逮捕されました。
警察によると、逮捕後の調べで、山脇容疑者が他の女子児童に対するわいせつ行為を自供したということです。
捜査の結果、山脇容疑者は去年7〜12月の間に、2人の女子児童に対し、あわせて5回、無理やりわいせつ行為をしていたことが分かり、3日に再逮捕されました。
調べに対し、山脇容疑者は「逮捕状に記載されている事実は当たっていると思います」と容疑を認めていて、警察は余罪についても調べています。
大阪府警門真署は12日、勤務先の小学校で児童にわいせつ行為をしたとして、同府守口市馬場町、小学校講師、山脇魁斗(かいと)容疑者(26)を強制わいせつ容疑で逮捕したと発表した。
逮捕容疑は今月6日午前8時半ごろ、勤務している同府門真市の市立小学校内の部屋に、女子児童(当時8歳)を「勉強を教える」などと言って呼び出して、床に寝かせて覆いかぶさり、下半身を押しつけるなどのわいせつ行為をしたとされる。
同署によると、女児は「先生に嫌なことをされた」と母親に打ち明け、8日に母親が同署に被害を申告した。山脇容疑者はこの小学校に4月末から講師として勤務。「やったことには間違いありません」と容疑を認めているという。【山本真也】