児童に体罰、1週間のけが 教諭を戒告処分 傷害罪で罰金も
毎日新聞 2020/5/13(水) 8:00配信
高学年の男子児童に長時間立たせるなどの体罰を振るったとして青森県教育委員会は12日、八戸市立小学校の男性教諭(29)を戒告処分にしたと発表した。処分は4月14日付。教諭は今年3月、傷害罪で八戸簡裁から罰金20万円の略式命令を受けていた。
県教委によると、教諭は昨年9月4日、午前9時半ごろから約2時間半にわたって、男子児童に上履きを正しく履いていないと指導したが返事が無かったことを理由に断続的に教室内で立たせた。さらに、その児童が給食の片付けの時間にトイレに隠れていたため腕を引っ張るなどして教室に連れ戻し、その際に切り傷や打撲など約1週間のけがをさせたとしている。
児童はその後不登校になり、昨年度中に転校したという。教諭は「ご迷惑、ご心配をおかけして申し訳なかった。今後は二度と体罰をしないとともに児童に悲しい思いをさせないと固く誓う」と話しているという。【井川加菜美】