「部活動で厳しく指導、生徒が4階から転落」「教頭困らせようと現金着服」 教職員ら処分
神戸新聞NEXT 2020/6/23(火) 21:25配信
兵庫県教育委員会は23日、宝塚市立中学校で女子生徒に対する厳しい指導があり、この生徒が精神的に追い詰められて校舎から転落したとして、生徒が所属する部活動の男性顧問(30)を停職1カ月の処分とした。
生徒は自分で落ちたと説明し、同市教委が設置した第三者委員会が調査を終えたが、生徒の家族の要望があったとして内容を公表していない。生徒は昨年6月、教諭の指導を受けた後、校舎4階から転落し、腕の骨を折る重傷を負った。
一方、県教委は同日、PTA会費や生徒会費を横領したとして、姫路市立中学校の男性事務職員(37)と、北播磨地域の県立高校の男性臨時講師(42)をそれぞれ懲戒免職処分にした。
県教委によると、事務職員は昨年9〜11月、事務室の金庫から通帳を持ち出し、6回にわたり現金計143万円を引き出した。事務職員は「教頭を困らせようと思った」と話している。
臨時講師は生徒会の会計を担当し、昨年7月〜今年4月に部活動費などを装い約170万円を横領した。2人とも全額を返済した。
また、部活動で女子生徒に体罰をした加東市立中学校の男性教諭(31)と、自家用車で交通事故を起こした宝塚市立小学校の男性教頭(58)をそれぞれ戒告処分とした。(斉藤絵美)