調査員6人選任へ いじめ問題の第三者委 田辺市
紀伊民報 2013年7月23日(火)16時51分配信
和歌山県田辺市内の男子中学生(14)が自殺(未遂)を図った原因を究明する第三者調査委員会の第2回会合が21日、大阪市内であった。関係機関から聞き取りをしたほか、今後、関係者(個人)から聞き取りするために調査員6人を選任することを決めた。次回は8月4日に田辺市内で開く。
市事務局によると、今回は当面の運営スケジュールについて協議したほか、関係機関から聞き取りを行った。また、関係者からの聞き取り方法について協議したところ、委員が直接聞き取りするほか、状況に応じて調査員を活用することになった。
調査員は県外在住者で弁護士か臨床心理士で委員が選任する。聞き取りする場合は、調査員は複数で行う。事務局によると、委員の指示を受け、聞き取り対象者のリストを作成するという。
第三者調査委は市が委嘱した弁護士や大学院教授、臨床心理士ら5人で構成。6月30日の初回会合で委員は年内に報告書をまとめる意向を示した。
男子生徒(当時中学1年生)は昨年12月、自殺を図り、現在も意識不明で寝たきりの状態になっている。市教委と学校の調査では、生徒はいじめに遭っていたが、自殺未遂に結びつく原因は見つけられていないとしている。