教え子にみだらな行為 元中学教諭、起訴内容認める
岐阜新聞Web 2020/11/12(木) 9:00配信
複数の18歳未満の少女とみだらな行為をしたとして児童福祉法違反(児童淫行)などの罪に問われた、岐阜県内の公立中学校の元教諭の男(26)=羽島郡岐南町=の第2回公判は11日、岐阜地裁大垣支部(内山真理子裁判官)で開かれ、元教え子とみだらな行為をしたなどとする追起訴内容について、被告は「間違いありません」と認めた。
弁護人によると今年9月の初公判でも起訴内容を認めている。この日は少女5人に対する全6件の事件の審理が行われた。
検察側は冒頭陳述で、過去に元教え子の少女=当時(15)=の担任を務め、相談に乗っていた被告が昨年7月、好意があるふりをして無料通信アプリ「LINE(ライン)」で連絡を取り始めたと指摘。勉強を教えると言って自宅に呼び犯行に及んだとし、「被告に好意を寄せていることに乗じて、自己の性欲を満たそうと考えた」と主張した。
証拠調べでは「自分を好きなら性的な行為を受け入れてくれると思った。恋愛感情は一切無い」とする被告の供述調書の一部が朗読された。当時被告には交際相手がいた。
また、検察側は、性的欲求を満たせる相手を探そうと写真共有アプリ「インスタグラム」に複数のアカウントをつくり、今年5月以降、元勤務校の在校生や卒業生ら女子中高生とみられる200人に性的な画像を撮って送るよう求めるメッセージを送信していたとも指摘した。
次回公判は来年1月13日。弁護側の証人尋問と被告人質問が行われる予定。
起訴状によると、昨年8月9日、元教え子の少女と県内のアパートでみだらな行為をしたとしている。ほかに14、15歳の少女4人に裸の画像を送らせ、買春やみだらな行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反と県青少年健全育成条例違反の罪にも問われている。被告は今年6月に逮捕され、県教委から懲戒免職処分を受けた。
岐阜地検大垣支部は28日までに、県内の公立中学校の元教諭の男(26)=羽島郡岐南町=を児童買春・ポルノ禁止法違反の罪で追起訴した。27日付。男は複数の少女にみだらな行為をしたなどとして、児童福祉法違反(児童淫行)や県青少年健全育成条例違反などの罪でも起訴されており、起訴は6回目。
今年6月、県警は同条例違反で男を逮捕し、県教育委員会が8月末に懲戒免職処分としていたが、いずれも被害者保護の観点から公表されなかった。
複数の少女にみだらな行為をしたとして、岐阜県内の公立中学校の元教師が懲戒免職になりました。教育委員会は処分を公表していませんでした。
岐阜県教育委員会などによりますと、岐阜県内の公立中学校の元教師の男(26)は今年5月から6月にかけて、18歳未満と知りながら複数の少女にみだらな行為をしたとして逮捕・起訴されました。
県教委は8月31日付けで男を懲戒免職処分としましたが、被害者の特定につながる恐れがあるなどとして、処分について公表していませんでした。
文部科学省によりますと、2018年度に子どもへのわいせつ行為で処分を受けた公立学校の教師は282人と過去最多となっています。
また過去の処分歴を隠して再任用され、再び事件を起こすケースも確認されていて、深刻な問題となっています。