生徒と私的なやり取り 教員2人を減給処分、千葉県教委 LINEでわいせつ発言も
千葉日報オンライン 2021/4/22(木) 20:11配信
千葉県教委は21日、LINE(ライン)などで生徒と私的なやり取りを繰り返す不適切行為があったとして、野田市立中学校の男性教諭(44)と県中央部にある県立高校の女性教員(37)をそれぞれ減給10分の1(3カ
月)の懲戒処分とした。
県教委によると、男性教諭は昨年8月〜今年1月ごろ、自校の男子生徒3人とLINEで私的なやり取りを重ねた。このうち1人には「大学進学後に1人暮らしを始めたら絶対に彼女をつくらないとね」という趣旨のメッセージに加えて、わいせつな言葉を送信していた。
生徒が担任に相談し、問題が発覚。男性教諭は生徒の進路相談などに応じており、わいせつな言葉について「大学に行けば楽しいことがあると伝えるためだった」と説明している。監督責任で男性校長(57)も減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。
一方、女性教員は昨年4月〜今年2月、顧問を務める部活動で部長を務める男子生徒1人に「初詣に行かないか」などとメールを送り、私的なやり取りを拒んだ生徒にもたれかかる不適切な行為をした。部活動で同じ目標に向かう中で「気持ちが舞い上がった」と説明しているという。
このほか、昨年8月に柏市内で車を運転し、歩行者をはねて意識不明の重体にさせる人身事故を起こしたとして、県立特別支援学校流山高等学園(流山市)の女性教諭(60)を戒告の懲戒処分とした。女性教諭は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の罪で在宅起訴されている。
県教委教職員課の富田浩明課長は記者会見で「不祥事根絶に取り組む中、極めて遺憾。県民の信頼を裏切り、誠に申し訳ない」と謝罪。指導を徹底して再発防止を図るとした。