鹿児島市 「担任の個別指導が自死の引き金に」中学生自殺について調査報告書

鹿児島市 「担任の個別指導が自死の引き金に」中学生自殺について調査報告書
鹿児島ニュースKTS 2021/6/30(水) 19:40配信

2018年、鹿児島市の中学校に通っていた当時3年生の男子生徒が、担任から指導を受けた日に自殺した事案について、調査委員会は30日「担任による個別指導が自死の引き金になった」とする報告書を提出しました。

2018年9月、鹿児島市の公立中学校に通う中学3年生の男子生徒が自殺した事案については、遺族側からの要望で設置された調査委員会が、2019年1月から自殺原因の調査を行ってきました。

30日、調査結果をまとめた99ページにわたる報告書が、鹿児島市教育委員会の杉元羊一教育長に提出されました。

この事案では、始業式の日に宿題を忘れた男子生徒が、担任の教師から個別指導を受けたことについて、当初学校側は「指導は穏やかに行われたものの、進路の話になると思い悩んだ様子で、涙を流すこともあった」と説明していました。

しかし報告書ではこの個別指導について「普通の生徒であれば萎縮するほどの大声での叱責があった」とした上で、「信頼関係の希薄な担任に対し、進路の不安が露見したことで動揺して涙を流した」としています。

そして、受験や夏休み後の登校というストレスがかる中、個別指導が行われたことで「問題の解決策も見えなくなる状態に陥り、自死に及んだ」としました。

鹿児島市児童生徒の死亡事故に関する調査委員会・有倉巳幸委員長
「当日中に宿題を提出できない場合、厳しい叱責が予想されることにつながり、当該生徒をより追い込んでしまったのではないかと考える。「個別指導が引き金になった』と報告書に書いている」

今回の報告書を受け男子生徒の母親は、現在の気持ちについて「調査委員会の作業は本当に大変だったと思う。友達や保護者の方々には本当に感謝しています」と語りました。

鹿児島市教育委員会は、報告書の内容を精査した上で、今後の対応を検討するとしています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする