大阪府・市教委が校長ら教職員775人処分 自粛要請中に多人数会食

大阪府・市教委が校長ら教職員775人処分 自粛要請中に多人数会食
毎日新聞 2021/9/10(金) 14:37配信

 今春の歓送迎会シーズンに新型コロナウイルス対策として大阪府民に求めていた少人数会食などの自粛内容に反して会食していたとして、大阪府教委と大阪市教委は10日、校長7人を含む教職員計775人を処分したと発表した。教育に携わる公務員自身が要請に反し、信用を失墜させたなどと判断した。

 処分されたのは、府立学校が校長2人を含む453人、市立学校が校長5人を含む322人で、主に教職員同士の懇親会や送別会、卒業式の後の慰労会に参加していた。

 府教委によると、処分の内訳は、戒告2人(校長2人)▽厳重注意3人(教頭2人、事務長1人)▽所属長注意448人(教諭など440人、実習助手6人、主査2人)。

 市教委によると、戒告は校長5人と、市教委の指導主事(課長級)1人の計6人。このほか、316人を口頭注意とした。参加人数が最も多かったのは20人で、市立小の卒業式の後に開いた飲み会に参加した。5人で午前0時まで飲み会を続けたケースもあった。

 府・市の両教委は、校長については職責を重く見て懲戒処分に当たる戒告とし、それ以外は職位などを考慮して処分を決めた。

 府・市は3月1日から4月上旬までの間に「5人以上」または「午後9時以降」の会食の自粛要請に反して職員同士で会食していたケースについて、教職員も含めて調査。7月には府・市職員計1474人が処分された。【石川将来、野田樹】

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