「バカ」「あんた嫌い」と“暴言” 福岡県などが双葉保育園に改善勧告 弁護士「調べた範囲で出てこず」

「バカ」「あんた嫌い」と“暴言” 福岡県などが双葉保育園に改善勧告 弁護士「調べた範囲で出てこず」
TNCテレビ西日本 2021/10/21(木) 19:45配信

2021年7月、通っていた倉掛冬生ちゃん(5)が送迎バスの中に9時間取り残され、熱中症で死亡した福岡県中間市の双葉保育園。

事故直後に開かれた説明会で、保護者達は園側を問いただしていました。

◆保護者
「子供を閉じ込めたりしているのですか?子供たちも見たと言っている。今回もわざとバスに閉じ込めた?」
◆前園長
「日常的に閉じ込めて怒ることはしていない」

◆保護者
「自分の孫も『閉じ込められた』と」
◆前園長
「私も許される行為では無いと思っています」

◆保護者
「認めないのですか?子供から聞いた保護者はどれだけいる?」

「はい」
「はい」
「はい」

◆保護者
「結構おって、これで『ない』ってことはないんじゃないですか?」

保護者が矢継ぎ早に訴えたのは、日頃の保育への不満。

こうした保護者の声を受けて、福岡県と中間市が特別監査を実施した結果、園児に対する体罰や「バカ」「あんた嫌い」などの暴言が繰り返され、さらには職員に対してこうした行為を行政側の調査で証言しないように依頼していたことが確認されたとし、10月21日、保育園に対し改善勧告を行いました。

これを受け、保育園の代理人弁護士は会見を開きましたが…

◆弁護士
「行政はどこをどう認定したのか、過程が全然示されてないので分からないですが、我々の調べた範囲ではそういうものは出てきておりません」

これまで独自に調査を進めた結果、問題は無かったと主張。

そして、今後さらに調査を進めるのか問われると…

◆弁護士
「いつどこで誰が誰に対してというのが示されてない、特定ができないんですね。調査ができる形での指摘ではないんです。納得できない」

再調査に対しては、消極的な姿勢を示しました。

一方で、保護者の相談を受け付ける第三者委員会の設置や保育士への研修など、安心して子供を預けられる体制作りを進めていると述べました。

体罰や暴言など不適切な保育が確認されたとする行政側に対し、指摘は当たらないとする保育園側。

そうした中で福岡県などは、11月22日までに園に改善内容を報告するよう求めています。

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