親族や官僚も招待…退任祝い会合費620万円、大学に負担させた元教授に賠償命令
読売新聞オンライン 2021/11/20(土) 14:25配信
私的な会合の費用を経費として支出させられたとして、九州大(福岡市)が同大の元薬学研究院教授に損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、福岡地裁であった。小野寺優子裁判長は、会合を「退任祝いが主眼だった」と認め、請求通り約620万円の支払いを元教授に命じた。
判決によると、2010年3月、元教授は定年退職の記念として福岡市内のホテルでシンポジウムを行った後、「退任記念感謝の夕べ」と題した会合を開催。招かれた親族や厚生労働省の官僚らには旅費も支給された。元教授側は一連の費用を同大に申請。同大は費用を支払ったが、その後の調査で同大はシンポジウムの費用以外は不適切な支出と判断し、約620万円の返還を求めていた。
訴訟で元教授側は、会合は「シンポジウムの懇親会を兼ね、意見交換の場だった」などと主張したが、判決は会合の支出は同大の規定などに沿わないと認定。事前に大学側に相談していないなど、申請手続きにも重大な過失があったとした。