神戸市：業務上横領有罪の元教授らを提訴へ ／兵庫
2010年6月5日15時25分配信 毎日新聞
神戸市は４日の市議会議会運営委員会で、業務上横領罪で有罪判決が確定した元市立工業専門学校の男性教授（６３）への退職金返還請求と、公金でパソコンを購入・転売したとして詐欺容疑で県警に告訴した同市環境局の男性職員（３２）への損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こすための議案を６月定例議会に提出することを明らかにした。
市によると、元教授は０８年、親睦（しんぼく）会の銀行口座から約７０万円を着服し、昨年１２月に神戸地裁明石支部で懲役１年６月、執行猶予３年の判決を受けて確定した。市の条例では、在職中の行為で禁固以上の有罪が確定した場合は退職金を返す必要があるが、逮捕前の０８年１０月に支払った退職金約３１１７万円を返還していない。また男性職員は公金でパソコンを転売するなどして、約７３３９万円を着服したという。
市議会の議決を経て神戸地裁に提訴する予定。【吉川雄策】
〔神戸版〕
６月５日朝刊