文科相、日大への私学助成金交付「厳正な判断を」 理事長逮捕で

文科相、日大への私学助成金交付「厳正な判断を」 理事長逮捕で
毎日新聞 2021/11/30(火) 12:24配信

 日本大の田中英寿理事長が所得税法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕されたことを受け、末松信介文部科学相は30日の閣議後記者会見で、交付するかどうかの判断が保留されている2021年度の日大に対する私学助成金について、「事案の重大性や明らかになった事実関係を踏まえて、極めて厳正な判断がなされることが重要であると認識している」と述べた。

 日本私立学校振興・共済事業団は10月、元理事が背任罪で起訴されるなどした不祥事を受けて、日大に対する21年度分の私学助成金の交付を保留した。年度末までに満額交付、減額、不交付のいずれかの判断をする。

 学校経営に関して役員が逮捕・起訴された場合は、減額や不交付にするとの規定があり、田中理事長らが起こした事件が学校経営に関する内容かどうかが焦点となる。20年度は満額の約90億円を交付している。

 末松氏は田中理事長の進退について、「理事長がどういう責任を負われるかというのは内部でしっかり議論をするのが筋だ」と述べ、日大側に対応を促した。【大久保昂】

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