個人情報を不正に入手 嫌がらせの手紙送った群馬の村の教委職員が減給処分に

個人情報を不正に入手 嫌がらせの手紙送った群馬の村の教委職員が減給処分に
上毛新聞 2021/12/1(水) 6:07配信

 業務用パソコンを不正利用して得た個人情報を元に一般男性に嫌がらせの手紙を送ったとして、群馬県川場村が11月に村教委事務局の主査を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしていたことが30日、分かった。同日の村議会12月定例会で、対処の遅れと監督責任があるとして、外山京太郎村長の12月分の給与10分の1を減額する議案が可決された。

 村教委によると、主査は2017年8月にパソコンを不正利用し、偽名を使って手紙を送った。男性は同年、警察に被害を相談。役場内で主査が手紙を送ったとのうわさがあったため村が聞き取りをし、主査の発送と確認したが、当事者間での解決を求めていた。今年7月にパソコンを調べ、不正利用が判明した。村教委は主査の性別や手紙の内容を明らかにしていない。

 問題を受け、宮内実副村長と宮内伸明教育長が給与10分の1(1カ月)の返納を申し出ている。17年当時と現在の事務局長2人を口答での厳重注意とした。

 外山村長は上毛新聞の取材に、主査の行為を「公務員としてやってはならないこと」とし、自身については「監督責任と、(懲戒処分までに)時間がかかった責任を痛感している」とした。

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