那須・女性殺害遺棄事件、元保育士の男に2審も無期懲役 東京高裁
日テレNEWS 2022/9/21(水) 10:56配信
2020年、都内に住む女性に性的暴行を加え殺害し、遺体を栃木・那須町に遺棄したなどとして殺人などの罪に問われた元保育士の男の控訴審判決で、東京高裁は21日、無期懲役とした1審判決を支持し、被告側の控訴を退けました。
元保育士の佐藤喜人被告(31)は2020年、東京・豊島区に住む面識のない女性(35)の自宅に侵入し、性的暴行を加えた上、首を締めて殺害し、遺体を栃木・那須町の林の中に埋めた罪などに問われています。
1審の東京地裁は今年3月、「犯行態様は、強固な殺意に基づく残忍なものである上、極めて身勝手で、酌量の余地は全くない」と佐藤被告を厳しく非難。その上で、「被害者が感じたであろう恐怖、屈辱、そして無念は筆舌に尽くしがたい」と指摘し、検察側の求刑どおり無期懲役を言い渡していました。
この判決を不服として被告側が控訴していましたが、東京高裁は21日、1審判決を支持し、控訴を退けました。
被告側は、1審判決後に女性の両親に対して被害弁償の一部として3000万円を支払ったことなどを考慮し、刑を軽減するよう求めていましたが、東京高裁は、「1審の無期懲役の量刑は相当であり、重過ぎて不当とはいえない」として、主張を認めませんでした。