園児へ暴行「していない」 暴行罪に問われた元教頭、起訴内容を否認 熊本地裁初公判
熊本日日新聞 2023/5/12(金) 21:49配信
熊本市東区の認定こども園「さくら幼稚園」で男児を平手でたたいたとして、暴行罪に問われた元教頭の無職女性(65)=中央区=の初公判が12日、熊本地裁(平島正道裁判長)であり、元教頭は「暴行は致しておりません」と起訴内容を否認した。
起訴状によると、元教頭は昨年3月30日、同園で当時5歳の男児の左頬を2回平手打ちしたとされる。今年3月に在宅起訴された。
検察側は冒頭陳述で、元教頭は、男児が女児2人を手で引っかいたとして強い口調で叱責[しっせき]したところ、男児からつばを吐きかけられたりしたため、平手でたたいたと主張した。
弁護側は無罪を主張しており、次回公判で具体的に反論する方針。主任弁護人の田尻和子弁護士は、閉廷後の会見で「複数の目撃証言だけで、(映像など)客観的証拠がない。暴行の明確な時間や場所も起訴状に記されていない」と指摘した。(松冨浩之)