黒塗り目立つ…SNSトラブル調査難しさも 富山市中3女子生徒自殺めぐる第三者委報告書
北日本放送 2023/11/15(水) 19:37配信
2022年、富山市立北部中学3年の女子生徒が自殺した問題で、KNBは市教育委員会に対し、第三者委員会の報告書の情報開示を求めました。開示された資料は黒塗りが目立ちましたが、SNSトラブルなどにおける調査の難しさが垣間見えるものでした。
こちらは、富山市教育委員会が開示した資料です。市が設けた第三者委員会による調査報告書で、150ページ以上に及びますが、黒塗りが目立ちます。
報告書は第三者委員会が、女子生徒の自殺について2023年1月から、いじめの有無などを調べまとめたもので、2023年9月に「要旨」は公表されていました。
開示された報告書からは、関係者に資料を要請したものの、SNSなどのアカウントが削除されていて確認できなかったり、一部の資料は提供を拒まれたりしたほか、4人の生徒関係者が聴き取り調査に応じなかったことがわかりました。
また、女子生徒と同学年の生徒162人に実施したアンケートでは、記名・無記名合わせて76通の回答がありましたが、その中に女子生徒のSNSトラブルに対し、事情を知っている可能性のある生徒について書かれた回答があったこともわかりました。
しかし、回答した生徒と事情を知る可能性があるとされた生徒いずれも、直接の聴き取り調査には応じなかったとしていて、調査の難しさがにじんでいました。
第三者委員会は、女子生徒が1年生の時にいじめがあったことは認定した一方「自殺した原因とは考えられない」と結論付けています。
自殺に至った過程や背景としては、女子生徒は家庭に居場所が見いだせなくなっていたなか、心許せる場所となったSNSで動画配信をしていましたが、何者かから実名や不登校であることが暴露され居場所を失い、精神状態を悪化させたとしています。しかし、この暴露された事案については、相手が匿名のため、いじめに該当しないとしています。
第三者委員会 宮田徹代表委員
「一定の人間関係があるということを、明示的に特定できなかったということから、そこでいじめという事実認定を、そこまで踏み込んでできないということでございます。可能性があるかないかについては、一定の関係がある場合は、いじめというふうになるだろうと考えられる」
一方、学校の対応については、SNSトラブルの訴えについて画像や動画の確認を求めておらず、情報の把握として不十分であり、女子生徒に対する相談先の情報提供も十分ではないなどと批判しています。
女子生徒の親は、2022年開いた会見でSNSでのトラブルについて訴えていました。
女子生徒の母親
「必死に生きようと努力している娘に、SNSでの誹ぼう中傷、居住地、実名まで出され、ひどくつらい思いをしました」
遺族の代理人は16日会見を開き、市教委に提出した意見書などについて説明する予定です。
市教育委員会は取材に対し「第三者委員会には、しっかりと調査していただいた認識だ」としています。