東松島市教委、いじめ相談員配置 来年1月から電話対応
河北新報 2012年12月19日(水)8時49分配信
宮城県東松島市教委は来年1月、市内の小中学校の児童生徒や保護者からのいじめに関する相談に電話で応じる「いじめ相談員」を配置することを決めた。全国的に問題が深刻化する中、独自の対策を強化する。
相談員は1人を選任する予定で、学校・教育関係者や福祉関係の専門家などを想定している。任期は1年間。
原則として市教委に常駐し、専用電話で毎週月、水、金曜の午後1〜5時に相談を受け付ける。内容に応じて学校に出向いて直接事情を聴く。
相談員は市教委と協議の上、カウンセラーの派遣を検討したり、関係機関と連携したりして問題の解決を図る。
市はこれまで、児童らを対象とする定期的なアンケート実施や教職員の研修会開催といった対策を講じてきた。相談員の導入は、いじめを打ち明けられない子どももいることを想定し、態勢を整えることにした。
市学校教育課の横江信一課長は「いじめのない学校に子どもたちが安心して楽しく通えるよう、力を尽くしたい」と話した。