いじめ相談に配慮希望 大津市教委・小中生調査
京都新聞 2013年1月10日(木)22時39分配信
大津市教育委員会は10日、市内の小中学生を対象に、いじめの相談環境をテーマに実施した初のアンケート結果をまとめた。相談相手は親、友達、担任教師が多く、相談しやすい状況として、秘密の厳守や大ごとにしないなど、慎重で丁寧な対応を求めている実態が明らかになった。
2011年10月に同市内の当時中学2年の男子生徒が自殺したのを受け、市教委が設置したいじめ対策検討委員会の会合で報告された。昨年12月、全55校の児童生徒の1割弱にあたる約3千人が回答した。
いじめられたり、友達のいじめを知ったときの相談相手は、小学生では親29%、友達25%、担任16%で、中学生では友達31%、親22%、担任14%だった。教師は担任以外にも校長や過去の担任などを選択肢に挙げて聞いており、それぞれ1〜6%あった。「だれもいない」も全体の2%いた。
自由記述の質問では、「相談しやすい人」として、秘密を守る▽相づちを打って聞いてくれる▽大げさにしない−が多かった。「相談できない理由」では、ばれたらもっといじめられる▽つらい思いを知られたくない▽弱いと思われるのがいや−が目立ったという。
いじめを見つけるアイデアとしては、休み時間に見張って欲しい▽定期的に先生と懇談する▽先生がいじめに厳しい態度をとってほしい−などが寄せられた。
市教委は「子どもたちの声を受け止め、実行できていない原因を分析し、対策を検討したい」としている。