バスケ部に非公認の部員寮…無免許運転で廃止

バスケ部に非公認の部員寮…無免許運転で廃止
読売新聞 2013年1月13日(日)12時36分配信

 男子生徒がキャプテンを務めていた大阪市立桜宮高校バスケットボール部に学校が知らない非公認の「部員寮」があったことがわかった。

 顧問の男性教諭(47)は把握しており、佐藤芳弘校長が顧問にやめるよう指導した後も存続。昨年10月、寮に住む部員の無免許運転が発覚して廃止された。

 保護者らによると、寮は、大阪市都島区の同高から約600メートル離れた3階建てマンションで、約10年前からあった。保護者会が2、3階の2フロアを借り上げ、自宅が遠い部員計6〜9人が1室に1〜2人ずつ暮らしていた。部員だけの共同生活で、大人は住んでいなかったという。

 顧問は1994年から同部を指導しており、寮の存在を知っていた。

 12日夜に記者会見した佐藤校長らによると、昨年9〜10月頃、顧問とは別の教員が、事務手続きに訪れた部員から「寮に住んでいる」と聞き、佐藤校長が確認したところ、顧問は「遠方の部員が通学に時間がかかるので学校近くに住んでいる」と説明。佐藤校長が「不適切なのでやめなさい」と注意したが、顧問は明確に返答しなかったという。

 その後、寮で生活していた部員の1人がバイクを無免許で運転していたことがわかり、寮が存続していたことも発覚。佐藤校長が、部員を引き揚げさせるよう顧問に改めて指示した。

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