義家氏「街で平手4発、5発やれば110番」
読売新聞 2013年1月15日(火)19時44分配信
「部活動の指導がどうあるべきか、徹底的な議論を省内でしていく」。
15日、大阪市教委から、市立桜宮(さくらのみや)高校の男子生徒(17)の自殺問題を聞き取った文部科学省の義家弘介政務官は、「厳しい指導」と「体罰」の間で揺れる学校現場の状況を踏まえ、国として、部活動における「体罰」の定義を改めて議論する考えを強調した。
「気合を入れるために平手打ちなんてプロレスやショービジネスの世界だ。(学校現場で)日常的に行われているなんて異常だ。街でいきなり平手で4発、5発やれば110番ですよ」
義家政務官は、自殺した生徒に対し、同高バスケットボール部顧問の男性教諭(47)が行っていた体罰を何度も「暴力」「暴行」といった言葉を使って非難した。
一方で、いわゆる「しごき」と呼ばれるような厳しい指導や練習と、体罰との違いが学校現場では明確でない点を指摘。
「ミスをしたら、コートを10周しろというのは、厳密に言うと体罰に入るのか、入らないのかといった議論がある。体罰のあいまいな定義の中で、今回のような不幸なことが起きており、部活動での体罰の線引きをしなければならない」と強調した。