県:退職金引き下げ、開始を4月1日以降に 条例改正案提出へ /岩手
毎日新聞 2013年2月7日(木)12時5分配信
埼玉県や愛知県などで定年を迎える教員や警察官が相次いで「駆け込み退職」している問題を受け、県は退職金の引き下げ開始時期を4月1日以降にする方針を決めた。当初、引き下げ開始を「3月中」としていたが、駆け込み退職で混乱が予想されることから、新年度にずらした。条例改正案を県議会2月定例会に提出する。
県人事課によると、3月開始を検討していた県と、反対を主張する職員の労働組合の間で交渉が続いていたが、5日に「4月1日以降開始」とすることで合意に達した。3月中から退職金を引き下げた場合、総額8億4000万円が削減される予定だった。
退職金の引き下げは来年7月1日まで3段階に分け徐々に引き下げる。県の担当者は「各段階の引き下げ開始が年度途中のため、早期退職した方が働き続けるよりも得という状況にはならず、駆け込み退職は起きない」としている。【安藤いく子】
2月7日朝刊