予見可能性あった…柔道事故で「起訴相当」議決
読売新聞 2012年7月25日(水)18時29分配信
長野県松本市の柔道教室で2008年5月、小学6年生(当時)が練習中に技をかけられ一時重体になった事故で、業務上過失傷害容疑で書類送検され、長野地検が不起訴(嫌疑不十分)とした当時の男性指導者(39)について、長野検察審査会は「起訴相当」と議決した。
議決は24日付。
議決書によると、同月27日、男性指導者に変則技をかけられた当時小学6年だった沢田武蔵さん(15)は急性硬膜下血腫などの傷害を負い、体を動かせないなど障害が残った。議決では「子どもに変則技をかけることが危険であると知り得る立場だった」と指摘し、「事故の予見可能性があったというべきで、危険の少ない技で事故を回避することは可能だった」と判断した。