大津市がいじめ防止条例可決、第三者機関常設へ
読売新聞 2013年2月19日(火)17時3分配信
いじめを受けた大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、同市議会は19日、いじめに対応する第三者機関の常設などを盛り込んだ「子どものいじめ防止条例案」を議員提案し、賛成多数で可決した。
4月1日から施行する。
「子どもが安心して生活し、学べる環境作り」を目的に21条で構成。いじめについて、市には子どもを守る施策と体制整備を義務付け、学校の責務として、命を大切にする心の育成や迅速な対応を挙げている。保護者には、いじめを見聞きした際の関係機関への速やかな通報を求めている。
当初案では、「子どもの役割」として「いじめを受けたり発見したりした場合、相談する」としていたが、市民らから「子どもに義務を課すのか」との批判があり、「相談できる」とした。