懲戒解雇の元教授反撃「これは浮気。セクハラではない」
東スポWeb 2013年4月15日(月)16時10分配信
浮気なら罪にならないってか!? 女性職員へのセクハラが原因で、和歌山県立医科大学から懲戒解雇された医学部の元教授の男性(50)が10日、同大と板倉徹理事長に対して、処分の取り消しと慰謝料計1650万円を求めて和歌山地裁に提訴した。
先月の会見で、同大は「昨年6月から約9か月の間、元教授が女性職員に対して教授の立場を利用し、わいせつな行為を行い、みだらな行為を強要するなどした」と明かしていた。2月28日に女性職員が同大に訴えて発覚。同大は両者、関係者への聴取を経て、3月26日付で処分を決定した。
元教授は、行為の事実をおおむね認めたため一件落着かと思いきや、提訴の形で反撃に出た。訴状では「女性との関係は浮気であり、プライベートなことでセクハラではない。同医大のずさんな調査で認定された誤った事実に基づいて職を失っており、精神的苦痛は大きい」と訴えている。
セクハラを否定するために自らの浮気を認めるとは、肉を切らせて骨を断つような戦法か? 浮気を認定させることで、両者の性的行為に合意があったことを証明する意向。だからといって、開き直って「浮気」を強調するのは珍しい。
同大の広報は「訴状が届いていないので何も申し上げられない」としながらも「大学の処分が正しかったことを裁判の中で明らかにしていく」と全面対決の構え。元教授が主張する「ずさんな調査」についても「複数回の審議が行われた。調査は正しかったと考える」とあくまで強気だ。
元教授と女性職員との「わいせつな行為」は「学内でも、大学の外でも行われていた」(同広報)という。
学内プレーは果たしてセクハラとなるのか。女性職員は現在も同大で勤務を続けているという。