05年閉校の舞鶴朝鮮学校 土地・建物競売に 債権回収一環か
京都新聞 2013年4月17日(水)8時59分配信
2005年に閉校した舞鶴朝鮮初中級学校(舞鶴市伊佐津)があった土地と建物が競売にかけられていたことが、16日までにわかった。根抵当権を持っていた旧朝銀の破綻後、債権を引き継いだ整理回収機構(RCC)による回収の一環とみられる。
同校は府内の朝鮮学校を運営する学校法人京都朝鮮学園(京都市右京区)が1970年に建設し、05年3月末に閉校した。約9千平方メートルの敷地内に3階建て校舎と寄宿舎2棟などが残る。
京都地裁舞鶴支部の調査報告書などによると、校舎と土地は94年に旧朝銀京都信用組合が根抵当権を仮登記。合併で発足した朝銀近畿信用組合が2000年12月、不良債権の増大で経営破綻し、03年にRCCに債権が譲渡された。
競売申し立てを受けて地裁舞鶴支部は12年5月、寄宿舎2棟も含め競売開始を決定。今月4日〜11日、売却基準額を1億9900万円に設定し、入札が行われた。競売に至った経緯について、学校法人は「取材には応じられない」としている。
開札は17日。落札者がいれば審査した上で売却許可が決定される。
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舞鶴朝鮮学校跡地、1億6000万円で落札
京都新聞 2013年4月17日(水)22時59分配信
閉校した舞鶴朝鮮初中級学校跡地(京都府舞鶴市伊佐津)の土地、建物の競売で、京都地裁舞鶴支部は17日、入札結果を公表した。参加は1社のみで、同市行永東町の不動産販売会社が1億6千万円で落札した。
入札は今月4日〜11日にあり、売却基準額は1億9900万円。入札の最低基準は1億5900万円だった。地裁舞鶴支部が購入資格を審査し、24日に売却許可を決定する。
落札したソーシンプランニングは市内で宅地開発を手掛けており「住宅地として開発したい」としている。
学校は2005年に閉校。土地と建物は学校法人京都朝鮮学園が所有しているが、1994年に旧朝銀京都信用組合が根抵当権を仮登記。債権を引き継いだ整理回収機構が競売を申し立てた。